旅行記 2019年夏⑬(終) ~帰路~
時刻は7時過ぎ、なにもかも面倒になったので帰ることにした。
しかしどうせならただ帰るのではなく乗ったことのないものに乗りたい。
色々考えた。高速バスも考えて調べたが、昼行便はどれも満席だった。今日は帰れそうにないためボツ。
考えているときにふと思い出した。
「そういえば喫煙車がついてる新幹線があったな」
調べてみるとあった。
現在、東海道新幹線で運用されている車輌はN700系(N700A系)のみだが、2019年当時は1つ前の700系新幹線も走っていた。
その700系の一部編成に喫煙車が付いているものがあった。
乗ってみたい。即決だった。
さらにどの便が一番早く帰れるかを調べる。
12時34分発 こだま652号 東京行。これに決定。
今回はJR東海の運営しているスマートEXというサービスを利用した。詳しくはWikipedia参照。
スマートEXのサイトに行き、会員登録した後2枚予約した。
こだま652号は名古屋始発のため、京都から名古屋まで移動しなければならなかった。
が、既に時間は10時半。普通列車では間に合わない。
なので京都から名古屋の間の新幹線も予約した。
時刻は11時前。ネカフェを出て京都駅へ。
京都駅のお土産屋さんで生八ツ橋を2種類(抹茶とラムネ、ニッキは僕以外誰も食べないため)購入。
新幹線に乗る。のぞみ号自由席。
車内は空いていた。ストレスフリー。
ここで紀州の梅酒(赤)を開けて飲んだ。伏線回収。
どっちもうまくて甲乙付けがたい感じだったのを覚えている。
すぐに名古屋に到着。新幹線は速いね。
酒を飲んだからか猛烈に腹が減ってきたので昼食。
上り下り両ホームに住よしというきしめんが美味いと評判の立ち食い店がある。そこに決めた。
既に少しだが列が出来ていた。
食券式なので屋外の食券機で食券を購入。並ぶ。
客の入れ替わりがとてつもなく早く、すぐに店内に入れた。
これがまたうまいんだよなあ・・・。
麺がモチモチしてる。つゆも魚介感強い。そしてなによりかき揚げがうまい。
正直あんまり期待していなかったが、度肝を抜かれた。
連絡船うどんに引けを取らないうまさ。これもまた食べたいな。
ホームを降りて一旦改札を出る。
余計に食欲をそそられてしまい、新幹線車内でも食べたくなってしまったため駅弁屋で弁当を購入。
途中スタバに寄っちゃったりなんかしちゃったりなんかして。
再び改札に入り、既に入線していた700系に乗る。
僕が予約したのは10号車。編成内でたばこが吸える唯一のグリーン車だ。
入った途端たばこの臭い。いいねぇ。
車内はガラガラ。土曜+繁忙期とはいえお盆が終わったあとな上、喫煙グリーン車だと言うのだから当然か。
今はもう見られないであろう光景。最高だったなあ・・・。
飲み物が多すぎる。下痢不可避。
写真中央の弁当は、名古屋名物の名古屋コーチンとり天むす。松浦商店のやつ。
値段は930円。うーんコスパはいまいちだが駅弁だしこんなもんだろう。
量は見た目以上に意外とある。味は気持ち濃いめ。冷めていてもうまかった。
こだまなのでゆっくり。各駅に停車。
晴れていたので車窓も良かった。
3時間くらいで東京に到着。
帰ってきてしまった。
これではただの傷心旅行だ・・・。
正直あのとき死んでいればと思うこともしょっちゅうある。
でも行ったことに後悔はしていない。
今の所人生一の旅行だったと思っている。
終